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2021.06.04
ヒートショックの原因

ヒートショックの原因の投稿画像01

ヒートショックとは、暖かい居室から温度差がある部屋へ行くと震えてしまうことです。家の中の急激な温度差で血圧が大きく変動して失神したり、心筋梗塞、脳梗塞など身体に悪影響を及ぼします。気温差で高齢者にヒートショックを引き起こす原因になります。ヒートショックが起こるしくみについて、真冬は暖房をつけている部屋と、トイレや浴室の暖房をつけていないところでの温度差は10℃をこえると言われています。体は気温の変化で、体温の調節をするため筋肉を震わせて熱をつくります。同時に血管を細くして血液の量を減らし体の熱を外に逃がさないように調節します。血管が縮むと血液の流れが悪くなり血圧は上がります。入浴で温かい湯につかると血管は拡張して急激にあがった血圧が今度は急激に下がってしまうのです。血圧が低下することでめまいやふらつき、意識を失い転倒し、大事に至るかもしれません。入浴の一連で体の血圧がかなり変化します。動脈硬化が進行した高齢者などは特に気を付けなければなりません。

ヒートショックが起こりやすいところは、冬場の冷え込んだトイレ、洗面、浴室など極端に温度差があるところです。

ヒートショックを起こさないための予防法としていくつかあげられます。

・入浴時

入浴中に注意することは、服の脱ぎ気や、入浴時、入浴すると汗をかいて体の水分が減り血液がドロドロになります。そうなると血栓ができやすく血圧が下がります。血圧や血流の変動を起こさないために入浴前、入浴後に水分補給すると良いでしょう。また食後1時間は空けて入浴すると良いでしょう。食後は消化器官に血液がたまり血圧はやや低くなっています。お酒は入浴後におススメします。飲酒すると血管が拡張し血圧低下や体の反応も低くなってきます。脱衣所や浴室に暖房器具をつけて部屋間の温度差をなくすことも最も重要だと思います。いきなり湯舟につかるのではなく心臓に近い手や足から洗ってゆっくり温まるのもいいかもしれません。浴槽の温度を38℃~40℃のぬるま湯から体が慣れてきたらだんだん温度をあげるといいでしょう。長湯したりいきなり湯舟から立ち上がらないようにしましょう。長湯をすると心臓に負担がかかって血圧が下がりすぎ、入浴後には急激に血圧が上がるため症状が発症しやすくなります。ユニットバスは断熱が好ましいです。

・トイレ

トイレなどはなるべく寝室の近くにすると、起床後の温度差でヒートショックが起こる原因になります。またトイレにも暖房器具を置くなど対策をすると良いでしょう。現在は人感センサー付き電気温風器や、ヒーター一体型の天井照明など、わざわざ場所をとらなくてもいい暖房器具もできています。入浴前など室内を温めるなどして対策をとって入浴すると良いでしょう。

・玄関

また人が出入りする玄関では冷気が部屋に入ってきやすいので、玄関には玄関ホールを設けると良いでしょう。そうすると冷気の流入を防ぐことができます。

・起床時

暖房がついていない部屋で起きてすぐ部屋から出ると血圧は一気に上がります。布団の中で軽いストッレチなどをしたり、布団から手の届くところに羽織れるものを置いて、起きてすぐに温度差を感じないようにすると良いでしょう。

・衣類の着脱時

冬場の朝は特に部屋を暖めてから着脱を行いましょう。裏起毛素材や温感素材ものもオススメです。

・ゴミ出し

冬場ちょっと外にゴミ出しになど行く場合でも防寒は必ずしましょう。首回りの太い血管が通っているところはマフラーを巻いたりするのもオススメです。

部屋を全室空調にし、小型の空調機を廊下などの小スペースにも設置し対策をすると良いでしょう。全室空調にすると家中どこにいても快適温度化で足元が常に快適だったり、空気もいつもきれいでヒートショックからの守り健康な体になります。なにより光熱費を大幅にさげられコスト面も省エネ面も期待されます。

ヒートショック症状の例

締め付けらえる胸の痛み、呼吸困難、嘔吐や意識障害などは、心筋梗塞の恐れがるので救急車を呼び、症状に合わせて応急処置をとりましょう。

頭痛、激しい嘔吐、めまい、うまく立ったり座ったりできない、眠り込む、意識障害などは、脳卒中の恐れがあるので救急車を呼び、症状に合わせて応急処置をとりましょう。脳卒中は頭を動かさないことが大切です。

住まいにとって、ヒートショックは重大な課題です。一生涯住む家を考えて、初めから対策を取っておくと良いですね。ヒートショックは環境要因が引き起こすもので正しい知識や対策をとることで確実に防ぐことができます。